2021年11月27日(土) 15:30~17:00
ミーティングルームA(ZOOMライブ配信)

オーガナイザー
International Collaboration Committee

  • “The business (ethics) case for promoting wellbeing of medical staff.”
      Cindy C. Bitter (Saint Louis University),
  • “Dynamic equilibrium and competing demands: how people with chronic diseases manage to live lives they have reason to value.”
      Francisca Stutzin Donoso (University College London), 

Commentator
Aya Enzo(Tohoku University)
Noriko Nagao(Kitazato University)

オーガナイザー報告

2019年度より日本生命倫理学会(以下「JAB」と表記する)は、American Society for Bioethics and Humanities(以下「ASBH」と略する)会員およびThe International Association of Bioethics(以下「IAB」と略する)会員を対象とするフェローシップ・ファンドを開始した。コロナウィルス・パンデミックの中、本年度はASBHからの応募数は6、IABは3であった。国際交流委員会は、その中からJAB第33回年次大会(慶應義塾大学)における国際交流委員会枠国際セッションのearly career発表者として、ASBHからはCindy C. Bitter氏、IABからはFrancisca Stutzin Donoso氏を選出した。

Bitter氏は、“The business (ethical) case for promoting wellbeing of medical staff”というタイトルの発表を行った。具体的には、臨床現場における医療従事者の精神疲労ないしバーンアウトの問題を取り上げ、バーンアウトの発生が臨床現場や病院組織に対してどのようなインパクトをもつのか、また延いては国家レベルでの医療資源に対してどのような悪影響を及ぼしているのかについて論じた。 

続くStutzin氏は “Dynamic equilibrium and competing demands: how people with chronic diseases manage to live lives they have reason to value”というタイトルで発表を行った。その中で、Stutzin氏は、英国の臨床現場における実証的調査に基づき、長期治療となる患者のケアにまつわる臨床現場の問題について論じた。より具体的には、長期治療となる患者が医療従事者からの指示に従わない場合の問題に焦点を当てて、臨床現場の問題をアクチャルな視点から議論を展開した。

Bitter氏は米国セントルイスから深夜に、Stuzin氏は英国ロンドンから早朝にオンラインで参加して頂いたわけだが、途中オフラインになってしまうといったトラブルがあったにも関わらず内容の濃い発表をして頂いた。感謝申し上げたい。両氏の発表の後、圓増文会員(東北大学)と長尾式子会員(北里大学)が英語で特定質問を行った。圓増会員と長尾会員はスライドも活用しつつ、Bitter氏とStutzin氏それぞれに的確な質問を投げかけ、両氏から詳細な返答をもらった。このようにして活発な議論が英語で展開された。シンポジウム参加者全員にとって、とても内容のある質疑応答だった一方、オーガナイザーの不手際でフロアからの質問を受け付ける時間が少なくなってしまった。この場を借りて陳謝したい。
さて、本国際交流委員会企画シンポジウムを通じて、ASBH会員、IAB会員、JAB会員が英語で臨床倫理について熱く語る機会を提供できた。本シンポジウムは今後も、JAB会員が英語で発表し質問できる場に、また、海外の発表者との共同研究等に発展できるような場になれば幸いである。

国際交流委員会