2020年度研究倫理部会長 
松井 健志(国立がん研究センター)

【活動総括】

当部会での最大の活動目標であった、共同研究テーマ等の発掘・推進や新規の研究アイデア等に関する議論を深めるための小研究会の定期開催は、7月にプレ研究会を開催したのち、第1回定例研究会を8月に開催しました。それ以降も月1回のペースで開催することができ、2020年度の研究会開催はプレを合わせて9回を数えました。コロナ禍に伴ってすべてオンラインによる開催となりましたが、平均20~25名前後の参加者を得て、各回とも活発な議論が行われました。

【一年間の活動を通して感じたこと】

生命倫理学領域の研究者の中でも、研究倫理学を専門とする者は、その数自体が少ないだけでなく、次世代の中心を担うべき若手研究者があまり育っていないと長らく思ってきました。しかし、定例研究会では若手の方による積極的な発表と議論も多くみられ、少しずつですが、研究倫理学の研究領域を面白く感じてくれる方が増え、また育ちつつあることを喜ばしく思っています。今後もより多くの方が研究倫理学領域に関心を持ち、研究活動を広げ発展させていってくださることを願っています。

【研究倫理部会運営委員】

伊吹友秀(代表幹事:東京理科大)、大北全俊(幹事:東北大学)、井上悠輔(東京大学医科学研究所)、田代志門(東北大学)、山本圭一郎(国立国際医療研究センター)