• 期間:2020年4月〜
  • 部会長:杉原正子(国立病院機構東京医療センター)
  • 幹事: 宿野部武志(ピーペック)、細田満和子(星槎大学)、吉田智美(筑波大学)
  • 部会員:安藤泰至(鳥取大学)、磯野萌子(大阪大学)、北原秀治(東京女子医科大学-早稲田大学連携先端生命医科学センター)、楠瀬まゆみ(理化学研究所)、浜本康夫(慶應義塾大学)、細田満和子(星槎大学)、三浦靖彦(東京慈恵会医科大学附属柏病院)、山崎千里(大阪大学)、和氣大成(埼玉医科大学総合医療センター)、渡邊淳子(福岡大学病院)

 これまで、医療は主に専門家主導で行われてきました。しかし、専門家が良かれと思って行ったことは、必ずしも、当事者にとって「善いこと」とは限らず、不本意なことも少なくありません。この意味で、その時の「善行」は倫理的とは言えないのではないでしょうか。

 医学・医療における倫理を考える上で、現在注目されつつある当事者(患者)・市民協働参画(PPI: Patient and Public Involvement)は、臨床、研究に加え、医学教育、医療政策などにおいても、非常に重要な視点です。当事者・市民等の利用者は、専門家では気づかないことを伝えてくれたり、専門家と協働して、他の利用者の大きな支えとなったりする存在です。また、協働参画の推進は、利用者の自己実現にもつながります。

 現場における、当事者・市民と専門家の協働はもちろん重要ですが、同時に、両者を含む多分野の多職種が、多様な視点から相互に学ぶ姿勢と場が必要です。具体的には、年1回、患者会関係者などの当事者・市民や、協働参画に詳しい専門家を招いて公開ワークショップを行い、対話的に議論を深め、得られた知見を学会等で報告したり政策提言を行ったりする予定です。経験・立場を問わず、熱い皆様のご参加をお待ちしております。

2021年度活動計画

 当部会は2020年4月に設立しました。杉原を含めて5名の幹事と、やや入れ替わりはありましたが、7名(2020年3月末時点)の部会員との計12名で、2020年度に下記の活動を行いました。
 毎月の部会での情報交換・議論の他に、2回のイベントを行いました。2020年9月に学会外に開かれた勉強会を行い、当事者、市民、研究者、製薬会社社員など多様な立場の約60名の参加者で、当事者・市民協働参画の意義や難しさなどについて活発な議論を行いました。また、2020年12月6日に当学会第32回年次大会のワークショップで、多様な立場・意見の約45名の参加者で、新型コロナ禍における「命の選別」に関して、課題を洗い出し、論点を絞りつつ激しい議論を行いました。
 2021年度も、毎月の部会での情報交換・議論の他に、3回のイベントを行い、年度末に、これまでの成果を学会誌または学術雑誌等に報告する予定です。

部会の取り組み

2020年9月27日 ワークショップ「徹底討議:今、なぜ、当事者・市民協働参画なのか?」

本部会に関するお問い合わせ先

b06-tojisha[at]ja-bioethics.jp

本部会への参加 フォーム

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