活動総括

新生児・小児に関わる倫理的課題の共有・議論の場となる定例研究会開催を軸に活動しました。計5回の研究会を開催し、多様な立場から新生児・小児医療に関わる倫理的課題に関する話題を提供していただき、議論を共有しました。今年度はとくに国内の医療の現場での実践に基づいて見出された倫理的課題を意識して取り扱いました。従来、生命倫理の教科書的な議論では扱うことの少なかった話題が多く、各回、多領域から1520名の参加者を得て活発な議論が行われました。領域を超えた実践・経験・知見の共有と議論の場となることを目的とした部会設置の意義が確認されたと考えます。

一年間の活動記録

1回定例研究会

2022年5251830分~1930分、オンライン(zoom

笹月 桃子(西南女学院大学)
「我が国における小児ACP の語られ方〜言説分析をもとに〜」 

2回定例研究会

2022年6221830分~1930分、オンライン(zoom

松岡真里(三重大学 大学院医学系研究科 小児看護学分野 教授)
「重い障害のあるこどもをケアするときー看護師が思うことー」、共催なし

3回定例研究会

2022年7271830分~1930分、オンライン(zoom

別所晶子(埼玉医大総合医療センター小児科 公認心理師)
「小児の臓器提供の経験〜臨床心理士の立場から〜」

4回定例研究会

2022年12281830分~1930分、オンライン(zoom

森 芳周(阪南大学)
「亡くなった胎児の研究利用――倫理的課題は何か」 

5回定例研究会

2023年2131830分~1930分、オンライン(zoom

渡辺 千鶴(NPO 法人キープ・ママ・スマイリング 理事/医療ライター)
「『入院中の子どもに付き添う家族の実態と近年の動き』~子どもの権利から付き添い入院を捉え直す~」