活動総括

部会長 中村裕子

前年度の部会の内容を徐々に幅を広げ、今年度は、『倫理判断』が普遍的四原則や介護の倫理に基づき、実践ができるよう基本的学習を実施しました。又、生命倫理学の下位分野で、介護の倫理と関係の深い「臨床倫理学」や「ケアの倫理学」などについて学習の機会を設けました。さらに、今年度の目標であった「第34回日本生命倫理学会年次大会」にて、公募ワークショップに応募、発表の機会を得、3名の部員が学会での初の発表を体験しました。学会発表の仕方やまとめ方など、発表者の指導を部員全員と共有することにより、倫理的思考に対する理解が向上したように思われます。部会の出席率も向上しております。3月に予定される今年度の部会の「研究発表会」は全員参加型が実現できるよう努力しているところです。次年度に向けて、できれば、今年度実施できなかった公開講座など、対外的活動について取り組んでみたいと考えております。

一年間の活動記録

定例研究会

1回 2022531日 午後7時半~9時
2回 2022719日 午後7時半~9時
3回 2022年9月21日 午後7時半~9時
4回 20221129日 午後7時半~9時
5回 2023228日 午後7時半~9時
6回 2023322日 午後7時~9時
(2時間スぺシャル)「研究発表会」

以上の各部会の内容については、以下のようなプログラムで毎回進められました。

  1. 90分の最初の10分前後は、学会の近況や生命倫理領域の動向、本部会の様々な事柄についてのご相談や決定の報告、新人部員の紹介などがなされました。
  2. その後の午後8時までの15分間は、年間目標に掲げた「倫理判断ができるようになるための基礎知識や事例」などを、「演習講義」と称して、中村が講師を担当しました。又、「教育講義」と称して、「臨床倫理学」や「ケアの倫理」「学会報告の意義について」などの講義を、部員(幹事)の竹下先生に講師をお願いし、交互に実施しました。
  3. 8時からは、介護現場や介護福祉士養成の教育現場を抱える部員から、20分程度の「研究報告(話題提供)」をして頂き、8時50分頃までディスカッションを行いました。
  4. 残りの10分程度で、の発表内容、又は「演習講義」「教育講義」に関する「宿題」を出させて頂きました。その説明と次回の「話題提供者」の予告、次回開催の日程調整などを伝え閉会としました。
第34回日本生命倫理学会年次大会・公募ワークショップ

公募ワークショップ(6)
コロナ禍の介護現場で生じた倫理的課題を振り返るー「介護の倫理」の担う役割と今後の課題ー

日時: 20221119日(土)

オーガナイザー: 中村裕子(日本ヒューマンヘルスケア研究所)

報告者:
荒川泰士(高知県ホームヘルパー連絡協議会会長)
北川香奈子(南海福祉看護専門学校)
河島久徳(京都桂病院有料老人ホーム)
中村裕子(日本ヒューマンヘルスケア研究所)