• 期間:2020年4月〜2022年3月、2023年4月~
  • 部会長:杉原正子(まさこ心のクリニック自由が丘)
  • 幹事: 川口有美子(NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会)、宿野部武志(ピーペック)、細田満和子(星槎大学)
  • 部会員:安藤泰至(鳥取大学)、磯野萌子(大阪大学)、北原秀治(東京女子医科大学-早稲田大学連携先端生命医科学センター)、楠瀬まゆみ(理化学研究所)、浜本康夫(慶應義塾大学)、三浦靖彦(東京慈恵会医科大学附属柏病院)、山崎千里(大阪大学)、和氣大成(埼玉医科大学総合医療センター)、渡邊淳子(福岡大学病院)

部会の目的

 これまで、医療は主に専門家主導で行われてきました。しかし、専門家が良かれと思って行ったことは、必ずしも、当事者にとって「善いこと」とは限らず、不本意なことも少なくありません。この意味で、その時の「善行」は倫理的とは言えないのではないでしょうか。

 医学・医療における倫理を考える上で、現在注目されつつある当事者(患者)・市民協働参画(PPI: Patient and Public Involvement)は、臨床、研究に加え、医学教育、医療政策などにおいても、非常に重要な視点です。当事者・市民等の利用者は、専門家では気づかないことを伝えてくれたり、専門家と協働して、他の利用者の大きな支えとなったりする存在です。また、協働参画の推進は、利用者の自己実現にもつながります。

 現場における、当事者・市民と専門家の協働はもちろん重要ですが、同時に、両者を含む多分野の多職種が、多様な視点から相互に学ぶ姿勢と場が必要です。具体的には、年1回、患者会関係者などの当事者・市民や、協働参画に詳しい専門家を招いて公開ワークショップを行い、対話的に議論を深め、得られた知見を学会等で報告したり政策提言を行ったりする予定です。経験・立場を問わず、熱い皆様のご参加をお待ちしております。

2023年度活動計画

2023年度は毎月の定例会の他、下記のイベントを行う予定です。

第1回イベント
【日時】
2023年12月9日、または10日
【イベント名】
ワークショップ「当事者・市民協働参画と生きる権利」(日本生命倫理学会第35回年次大会、公募ワークショップ応募予定)) 
【趣旨】
2020年、2021年の学会ワークショップで出た課題をもとに、「生きる権利」について議論する。

第2回イベント
【日時】
2024年3月
【イベント名】
ワークショップ「当事者・市民協働参画と生命倫理~臨床、研究、教育」
【趣旨】
もともと当事者・市民協働参画の論点は多岐に渡り、臨床、研究、教育のすべてに生命倫理学的な課題がある。しかし、これまでこの3つすべてに広く目を向けることができなかった。そこで、この3つの論点毎に課題を出して多職種で議論し2024年度以降の議論につなげていきたい。

これまでの活動報告

2020年

2021年

本部会に関するお問い合わせ先

b06-tojisha[at]ja-bioethics.jp

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