- 期間:2024年11月~2027年8月31日
- 部会長:中村裕子(なかむらひろこ)
- 幹事:竹下啓(たけしたけい)
活動目標
『介護の倫理部会』は、本学会において2020年2月に申請し、6月から活動を開始しました。それから4年間の活動目標は、介護現場における倫理的課題に対し、法律や介護の原則に従うだけでなく、倫理的視点、特に生命倫理学の規範倫理学の視点からの解決し方を学び、介護専門職の倫理性を高めることでした。
一方、学会法人化に伴い、新たにスタートした『介護の倫理部会』の目標は、4年間の部会活動においてコロナ禍を経験したことから、見えてきた事象と向き合うことになりました。それは、介護現場で認める倫理的課題の多くは、介護職だけで解決できるものは少なく、多くは医療職と介護職が連携して解決することの必要性に、私達部員が気付いたことでした。
そこで、専門性も倫理綱領も異なる“医療職と介護職の連携の在り方”について、倫理的視点から介護職の立場に立ち、これまで学習してきた規範倫理学の枠組に従い検討を試みることが、今期の部会活動の目標となりました。
2024年度の活動計画
今回の部会活動の申請では、3年間の活動計画を記すことが必要でした。よって、今年度(初年度)の本部会の活動計画は、3段階のファーストステップということで、概ね次のような計画を予定しております。
- 今年度においては、まず、医療―介護の協働で生ずる倫理的課題が、どのような形で介護現場で経験することが多いか、部員からの情報を手掛かりに、実態の観察を行い、定例の部会で話し合い、倫理的接近の方法や連携に必要な倫理について議論したく思います。と同時に、本学会第一分野などで実施される研究会や部会等に参加させて頂き、医療職の視点から考える臨床倫理についても理解を深めたく考えます。
- 以上①の結果については、倫理的視点から研究報告の形にまとめ、10月の年度末に研究報告会を実施する予定です。研究報告会は約2時間の予定です。又、地域社会との情報交換の場として、「公開講座」を年1~2回実施の予定です(研究報告会も公開講座もオンラインにて実施)。さらに、日本生命倫理学会年次大会での研究発表についても、部員有志により実施の予定です。
- 定例部会は隔月1回オンラインにて実施します。1回の開催時間は約1~1.5時間を予定しています。今年度開催された定例部会は、現時点では以下のとおりです。第1回定例部会は、日程調整の関係で4月開催が5月に延期されましたが、第2回定例部会は予定通り6月に実施されました。
- 令和7年5月9日 第1回介護の倫理部会 午後6時~7時(立ち上げ会)
*本部会の活動目標及び活動計画について説明がなされました。
*部員に望むこと、その他について部会長、幹事、前幹事よりお話し頂く。 - 令和7年6月24日 第2回介護の倫理部会 午後7時半~9時
*教育講義「医療職と介護職の連携に求められる“倫理的対応”の知識と技術―規範倫理学の視点から考える―」(講師:中村裕子)
*全体でディスカッションを行い、有意義な意見交換がなされました。 - 令和7年8月(日にちは未定) 第3回介護の倫理部会 午後7時半~9時
*臨床講義;演題については未定(講師:竹下啓教授)
*全体でディスカッションの予定です。
これまでの活動報告
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b10-kaigo[at]ja-bioethics.jp
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