活動総括
活動の概要
生命倫理教育に特化した「開かれた授業法研究」の場となり、生命倫理教育の発展に寄与することを目的に、およそ月に1回ペースで定例研究会を開催しました。定例研究会では、以下の2点を実施しました。
- 授業実践報告
担当者が生命倫理に関する授業実践を報告し、教育実践上の工夫について共有・検討します(毎回120分程度) - 外部講師招聘講演
学会外部の講師をお招きして、生命倫理教育に関連するテーマでご講演いただきます。毎回、講演60分、ディスカッション60分程度となります。
本部会はこれらの活動を通して「生命倫理教育に焦点をあてたオープンな授業法検討の場」となり、いくばくかは学会員の教育活動に寄与できたものと考えます。
なお今年度は、定例会で相互授業参観を実施することができませんでした。これは、部会員が全国にいるため対面での相互参観実施は難しく、またオンライン授業が少なくなった昨今では授業録画を用いての相互授業参観も難しくなった、という事情に拠ります。今後、相互授業参観をどのように定期開催していくかという問題は、本部会の大きな課題の一つと言えます。
活動の意義と反省
本部会では定期的に研究会を開催し、すべての回において、参加者同士のディスカッションの時間や演者との十分な質疑応答の時間をとり、生命倫理に関する教育の悩みや不安の相談、各人が蓄積してきた教育実践上の工夫の共有・検討をおこなうことができました。これらの活動が「生命倫理教育に焦点をあてたオープンな授業法検討の場」となり、実践面やエンパワメントの面で学会員の教育活動に寄与できたものと考えます。
しかしながら、授業実践の報告者が不足していること、および定例会参加者が伸び悩んだことは、引き続き、本部会の課題となりました。授業についての関心をもつ学会員は少なくない(少なくとも授業にかかわる学会員は少なくない)はずなので、本部会の存在を学会員に広く周知するとともに、学会員のニーズを踏まえた企画を実施するなど活動を再検討し、この問題を解決していきたいと考えております。
一年間の活動記録
部会内会議
- 2023年 4月2日(日)、オンライン会議、参加者:8名(部会員のみ)
会議内容:2023年度運営方針についての打ち合わせ
- 2023年 6月25日(日)、オンライン会議、参加者:8名(部会員のみ)【6月度定例会の際に実施】
会議内容:今後の定例会開催に関する協議、年次大会申込について、等
- 2023年 7月9日(日)、オンライン会議、参加者:7名(部会員のみ)【7月度定例会の際に実施】
会議内容:今後の定例会開催に関する協議
- 2023年 11月12日(日)、オンライン会議、参加者:7名(部会員のみ)【11月度定例会の際に実施】
会議内容:今後の定例会開催に関する協議
※ その他、部会内のメーリングリストにて、情報の共有および部会運営についての打ち合わせをおこなった
2023年6月度定例研究会
* 日時:2023年6月25日(日)14:00~16:00
* 場所:オンラインミーティング(zoom使用)
* 講演:成瀬尚志(大阪成蹊大学)(非学会員)「自分で考えて書く」レポート課題の設定とその評価
* 学会会員への案内あり(メーリングリスト配信)、共催なし
* 参加者13名(部会員8名、非部会員5名)
* https://ja-bioethics.jp/news_membership/6491/
2023年7月度定例研究会(外部講師招聘講演会)
* 日時:2023年7月9日(日)13:00~15:30
* 場所:オンラインミーティング(zoom使用)
* 講演:栗田佳代子(東京大学)「教育者としての自分にあらためて気づく」(TPチャート作成ワークショップ)
* 学会会員への案内あり(メーリングリスト配信)、共催なし
* 参加者9名(部会員7名、非部会員2名)
* https://ja-bioethics.jp/news_membership/6567/
2023年11月度定例研究会
* 日時:2023年11月12日(日)13:00~15:00
* 場所:オンラインミーティング(zoom使用)
* 発表:鈴木美香(大阪大学)「自分は、どうあることをよしとするか 生命倫理教育で「自分と向き合う時間」を取り入れる試み」
* 学会会員への案内あり(メーリングリスト配信)、共催なし
* 参加者10名(部会員7名、非部会員3名)
* https://ja-bioethics.jp/news_membership/6895/
2024年3月度定例研究会(実施予定)
* 日時:2024年3月
* 場所:オンラインミーティング(zoom使用)
* 発表:瀬戸山晃一(京都府立医科大)
※ その他、部会のメーリングリストでは、随時、教育・授業法関連の情報共有をおこなってきた