- 日時:2019年12月7日(土)9:30~11:00
- 会場:東北大学川内キャンパス 文科系総合講義棟・第3小講義室(E会場)
- 座長
高野忠夫(東北大学病院) - 9:30~9:50
医療・介護施設を対象としたリハビリテーション領域における研究倫理に関する調査- 田中誠也(国立長寿医療研究センター)
- 脇之薗真理(国立長寿医療研究センター)
- 9:50~10:10
倫理審査委員会の審査の質の評価について
-学内アンケート調査に基づく考察-- 脇之薗真理(藤田医科大学)
- 佐藤労(藤田医科大学)
- 10:10〜10:15
時間調整 - 10:15~10:35
オンライン研究倫理コンサルテーションの試行と評価- 會澤久仁子(国立循環器病研究センター)
- 清水右郷(国立循環器病研究センター)
- 土井香(国立循環器病研究センター)
- 川﨑唯史(熊本大学)
- 遠矢和希(国立がん研究センター東病院)
- 松井健志(国立がん研究センター)
- 10:35~10:55
「倫理審査委員会」における教育・研修の実態からみる今後の展望
-「一般の立場」の委員に対する全国調査の結果から-- 吉田幸恵(群馬パース大学)
- 神里彩子(東京大学)
- 10:55~11:00
座長総括・時間調整
座長報告
1、医療・介護施設を対象としたリハビリテーション領域における研究倫理に関する調査
リハビリテーション領域では医学系研究の範疇に入る活動が多く行われていると思われるが、研究倫理に対する研究者の意識が低いことが報告された。演者らは、意識向上を目的に、勉強会等を積極的に行っていることが伝わり、今後本領域においてエビデンスが構築されていくことと思われる。
2、倫理審査委員会の審査の質の評価についてー学内アンケート調査に基づく考察ー
審査の質の評価について、演者らの調査結果と考察が報告された。一定の基準がない審査委員会の質の評価についての新しい取り組みである。
3、オンライン研究倫理コンサルテーションの試行と評価
演者らがこれまで行ってきた、WEBを利用したコンサルテーションの取り組みについて報告であった。数百の問い合わせに対して無料でコンサルを提供していることはとても素晴らしい。今後、頻度の多い問い合わせをリスト化することにより、他施設でも本コンサルの結果が利用できる可能性がある。
4、「倫理審査委員会」における教育・研修の実態からみる今後の展望ー「一般の立場」の委員に対する全国調査の結果からー
「一般の立場」の委員についての調査はほとんど行われておらず、とても貴重なデータの報告であった。個々に取り組んできているものの、レベルの均てん化については不十分であり、行政を巻き込んだ全国的な取り組みが必要であることを痛感した。