【概要】

ACPの歴史的背景から理論・実践事例まで網羅している。

第1章は、患者の自律の権利確立の動きに焦点を当て、エンドオブライフケアにおける臨床倫理の役割と、その歴史的発展の軌跡をたどる。第2章は、エンドオブライフケアの倫理的問題に対処するアプローチとして、「ACP」と「倫理コンサルテーション」の基礎と実践について。第3章は、悪性腫瘍や慢性疾患、認知症のケースを通じて、エンドオブライフケアの倫理的問題解決の基本的考え方を知ることができるように構成されている。

ケース1;循環器疾患 -予後予測が困難な心不全患者の治療の限界の見極め-
           「最近は調子がいい。でも、同じ症状を繰り返している・・」
ケース2;悪性腫瘍その1 -化学療法をいつまでやるのか-
           「まだ若いのだから。頑張って・・」
ケース3;悪性腫瘍その2 -持続的な深い鎮静をめぐる倫理的な課題-「鎮静薬を増量して、自分が患者に死をもたらしているのではないかと不安になります」
ケース4;腎疾患 -人工透析中止・差し控えの判断-
         「透析を続ければ、まだまだ生きられるのに・・・」
ケース5;認知症 -認知症の人の意思決定支援;日常生活から終末期の人工栄養まで-「私はデイサービスに行きたくないのです」
ケース6;在宅ケア -進行胃がん32歳女性の在宅看取り-
         「私はウエディングドレスを着たいのです」

箕岡 真子(箕岡医院)