日本学術会議「生殖補助医療分科会」〔2023年8月)のシンポジウムを契機として、2025年3月に書籍が出版されました。各分野から生殖補助医療の課題について、法制化も含め、検討しています。

目次

発刊に寄せて 光石衛
はじめに――生殖補助医療の規律をめざして 水野紀子
第一部 生殖補助医療、いま、何が問題か―生殖補助医療と日本学術会議
イントロダクション 三宅秀彦
1 生殖補助医療技術――不妊治療を超える現状 久具宏司
2 法的側面から見た生殖補助医療 西希代子
第二部 生殖補助医療が問いかけるもの―人間の尊厳、人権、権利、そしてその先へ 
イントロダクション 小浜正子
1 生殖補助医療の法制化で問われる生命倫理――尊厳、精神及び身体の完全性、脆弱性、自己決定権 建石真公子
2 出自を知る権利とドナーの尊厳 二宮周平
3 生殖補助医療をめぐる人々――家族形成から見えてくる生殖補助医療を問う 吉沢豊予子
第三部
イントロダクション――生殖補助医療とジェンダー 後藤弘子
1 生殖補助医療の法整備に関する我が国の状況 窪田充見
2 生殖補助医療の規律に関する国際社会の動向 早川眞一郎
3 遺伝学等の進歩と日本社会と法 石井哲也
コメント 生殖補助医療に関する「社会の合意」はいかに形成できるか 柘植あづみ
全体コメント――「学術会議報告書」とは何だったのか 町野 朔
おわりに  建石真公子

出版者による紹介ページ:https://jssf86.org/sousyo32.html

情報提供: 建石 真公子(法政大学名誉教授)