新型コロナなどの感染症対策、再生医療や異種移植、生殖補助医療、老化研究など、命や健康に関わる課題を克服するため、ライフサイエンスは日々進展しています。それは未来への希望をもたらすとともに、未知の問題を生じさせます。私たちはそれをどのように受け止めればよいのでしょうか。また、どうすれば私たちの幸福に結びつけることができるのでしょうか。長年、国のライフサイエンス政策の中枢に携わり、研究の推進とルール作りを行ってきた著者が、これまでの議論を整理し、課題への取り組み方を示します。

目次

はじめに
◆第Ⅰ部 ライフサイエンスの進歩と社会的課題
1 章 ゲノム医療
2 章 ワクチンの研究開発と感染症への対応―新型コロナウイルスを例として
◆第Ⅱ部 先端生命科学とルール
3 章 ゲノム編集
4 章 再生医療と異種移植
◆第Ⅲ部 新しい生死の概念の登場と私たちの生き方
5 章 生殖補助医療をめぐる課題
6 章 ブレイン・マシン・インターフェース
7 章 老化研究と寿命の延長
8 章 エンハンスメント
◆第Ⅳ部 新たな科学技術と私たちの社会―政策からの視点
9 章 資源配分の考え方
10 章 研究不正から研究インテグリティへ
11 章 新しい科学技術にどう取り組むか―ライフサイエンスの政策的方向性
あとがき

索引
ライフサイエンス政策関連年表

出版社による紹介ページ:https://www.kyoiku.co.jp/00search/book-item.html?pk=1258

情報提供: 菱山豊(順天堂大学革新的医療技術開発研究センター)