日本生命倫理学会
会員の皆様
理事の会田薫子氏より、下記のように シンポジウム「人生の最終段階と透析療法 ― 緩和ケアとACPの役割」について
お知らせを頂きました。
皆様と共有させていただきます。
- イベント名称
シンポジウム「人生の最終段階と透析療法 ― 緩和ケアとACPの役割」 - 日時
2020年3月1日(日)午後1時 ~ 5時 - 会場
東京大学 本郷キャンパス 安田講堂
(会場アクセス:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_01_j.html) - 共同主催
東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座
一般社団法人 日本老年医学会 - 後援
一般社団法人 日本腎臓学会
一般社団法人 日本腎不全看護学会
NPO 法人 日本腎臓病協会 - 参加費
無料 - 要予約
参加をご希望の方は、下記のサイト内の予約申し込みフォームからお申込みください。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/ja/event/200301.html
シンポジウムのテーマ・趣旨
当方では例年、この時期にエンドオブライフ・ケアに関するシンポジウムを開催しております。昨年度は心不全と呼吸不全の緩和ケアとACPについて議論しました。今年度は腎不全です。
末期腎不全患者の療法選択をめぐる諸問題が深刻さを増しています。高齢患者に対する透析療法の医学的・倫理的な問題をはじめ、保存的腎臓療法(CKM)という透析を行わない選択肢の意味や、緩和ケアの確立へ向けた技術的な課題、最終段階を生きる患者の実存的な苦痛への対応、さらに生命維持治療としての透析療法の終了時期に関わる患者の価値観・死生観と医療者の職業的倫理観をめぐる葛藤など、難問が山積しています。
本シンポでは、透析療法を受けているがん患者の症例をもとに、がんによって最期のときを迎える数か月前に、患者が維持透析の終了を希望した場合に、何に基づきどのように対応すべきかについても検討します。患者から「つらい。もう終わりにしたい。もう十分生きた」と言われたら、どうしますか?
全人的にケアするとはどのようなことでしょうか?本人らしい人生の最終段階を実現するための意思決定支援は?ACPは?緩和ケアのあり方は?
これらはがん治療と透析療法だけの問題ではありません。諸々の領域で医療・ケアスタッフが直面するこうした難問について具体的に検討し、臨床現場の実践への示唆を得たいと思います。ご一緒に考えてみませんか。
登壇者
- 開会の辞
葛谷雅文(名古屋大学大学院医学系研究科 発育・加齢医学講座 教授) - 座長
三浦久幸(国立長寿医療研究センター 在宅連携医療部長)
会田薫子(東京大学死生学・応用倫理センター上廣講座 特任教授) - シンポジスト
- 進藤喜予(市立東大阪医療センター 緩和ケアセンター長)
「維持透析治療終了を表明したがん末期患者の意思決定支援」 - 石橋由孝(日本赤十字社医療センター 腎臓内科部長)
「末期腎不全患者のadvance care planning」 - 齋藤 凡(東京大学医学部附属病院 看護部 副看護師長、日本腎不全看護学会 理事)
「 看護としてできること、考えること」 - 清水哲郎(岩手保健医療大学 学長)
「本人の人生・価値観と医学的妥当性・適切性の間で」
- 進藤喜予(市立東大阪医療センター 緩和ケアセンター長)
- 特別発言
柏原直樹(川崎医科大学 副学長(腎臓・高血圧内科学教授)、日本腎臓学会 理事長)
石垣靖子(北海道医療大学 名誉教授) - 司会
早川正祐(東京大学 上廣死生学・応用倫理講座 特任准教授)
本件についてのお問い合わせ先
dalsjp[at]l.u-tokyo.ac.jp
以上
情報提供: 会田薫子(東京大学)
配信責任: 情報委員会