会員の加藤和人氏(大阪大学)から、世界保健機関(WHO)のヒトゲノム編集に関するコンサルテーションについて、ご意見募集のお願いをいただきました。

 

世界保健機関(WHO)では、ヒトゲノム編集のGovernanceとoversight に関する世界規模での対応策を検討するために、昨年初めに委員会を発足させ、様々な検討を進めてきました。
https://www.who.int/ethics/topics/human-genome-editing/en/

今年2月には、第一回のコンサルテーションと称して、準備中のガバナンスフレームワークに関する意見聴取を行いました。その後、提出された意見などをもとに、改訂された文書ができており、それについての意見募集を現在、行っています。
https://www.who.int/ethics/topics/human-genome-editing/consultation-2020/en/

12の質問について回答をお寄せください12の質問をファイルにしたものはこちら)。実際の意見提出はこちらの「Fill-in the online questionnaire」からお願いします。是非、皆様のご意見を聞かせていただければ幸いです。

ガバナンスフレームワークの案では、
1.依拠すべき原則
2.対象として検討するゲノム編集の領域
(生殖細胞系列を対象にしたゲノム編集に加え、子宮内ゲノム編集体細胞ゲノム編集[遺伝子治療]、エンハンスメントなどが含まれます)
3.ガバナンスに用いることができるツールや関与すべき組織やプロセス
4.仮想的シナリオ
(異なる7つのシナリオを想定し、3で述べたツールや関係者がどのように関わるべきかを検討)

などを記述しています。少々長い文書ですが、どのような点についてでも、
また、文書の一部に関する意見であっても、ご意見をいただけると幸いです。

締切はスイス時間の8月19日となっております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

大阪大学大学院医学系研究科
加藤和人
(WHO委員会・委員)