巻頭言
生命倫理の新しい課題―科学技術の進展が扉を開く
位田 隆一(国立大学協会専務理事)
依頼論文
臨床倫理委員会と臨床倫理コンサルテーションの現状と課題
樽井正義(慶應義塾大学)
原著論文
希少性疾患と医療資源分配の正義
高井ゆと里(群馬大学)
COVID-19 パンデミックとマキシミン・ルール
―拡大トリアージモデルによる思考実験―
徳永純(狭山神経内科病院)
研究における胎児の扱いに関する考察
―“被験者としての胎児” という概念について―
伊吹友秀(東京理科大学教養教育研究院)/山本圭一郎(国立国際医療研究センター臨床研究センター)/松井健志(国立がん研究センター生命倫理・医事法研究部)
報告論文
災害に備えた研究倫理審査システムに関する検討と提案
松井 健志(国立がん研究センター生命倫理・医事法研究部)/大北 全俊(東北大学大学院医学系研究科)/川﨑 唯史(熊本大学大学院生命科学研究部)/井上 悠輔(東京大学医科学研究所)/山本圭一郎(国立国際医療研究センター臨床研究統括部)/門岡 康弘(熊本大学大学院生命科学研究部)/高野 忠夫(東北大学病院臨床研究推進センター)
“臨床” 倫理委員会の実態調査 ―質問紙調査と委員会規程の分析の結果報告―
一家 綱邦(国立がん研究センター研究支援センター生命倫理部)
保護的な看護アドボカシー尺度日本語版の信頼性と妥当性の検討
中村 裕美(豊橋創造大学保健医療学部看護学科)/白鳥 孝子(和洋女子大学看護学部看護学科
抑圧への抵抗としての関係的自律
―性と生殖を巡るフェミニズムの運動に立ち返る―
冨岡薫(慶應義塾大学大学院文学研究科)
常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)病における保因者検査の現状と ELSI
鈴木 将平(国立国際医療研究センター臨床研究統括部)/河村 裕樹(一橋大学)/高島 響子(国立国際医療研究センター臨床研究統括部)/荒川 玲子(国立国際医療研究センター病院 臨床ゲノム科)/松井 健志(国立がん研究センターがん対策研究所)/山本圭一郎(国立国際医療研究センター臨床研究統括部)
無反応覚醒症候群をめぐる確率論的転回
―誤診率を手がかりとしたケアの方法論を出発点として―
戸田聡一郎(東北大学大学院文学研究科)/日笠晴香(岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科)
小児対象研究におけるリスク・利益の捉え直し
柳橋晃(茨城キリスト教大学文学部)/松井健志(国立がん研究センター生命倫理・医事法研究部)
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第33回日本生命倫理学会年次大会プログラム(当日の記録)