イベント名

ムーンショット新保プロジェクト ELSIシンポジウム:ヒューマンエンハンスメント技術の法的・倫理的・哲学的問題

概要

サイバネティック・アバターは、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念であり、自宅にいながら観光地で休暇を過ごしたり、身体が動かない人でも働いたりすることを可能にする、私たちの「もう一つの体」であるうえ、人間の能力をテクノロジーの力で拡張するという広範な視点を内包します。

このような人間の能力拡張、すなわちヒューマンエンハンスメントは、私たちの生活や社会に革新的な変化をもたらす一方で、人の心と体が一つだという原則を揺るがすものであり、そのために多くの法的・倫理的・哲学的な課題を提起するものでもあります。

本シンポジウムでは、トランスヒューマニズムの専門家であるシュテファン・ゾルグナー(Stefan Lorenz Sorgner)ジョンカボット大学教授および技術哲学の分野で著名なマーク・クーケルバーグ(Mark Coeckelbergh)ウィーン大学教授をお招きし、ヒューマンエンハンスメントやその技術をめぐる諸問題に関してご講演いただくとともに、人間の尊厳とヒューマンエンハンスメントの憲法的問題を研究されている朱穎嬌山口大学講師による報告を行います。

その上で、サイバネティック・アバターを含むヒューマンエンハンスメント技術について、法学・哲学・倫理学など多角的な視座からパネルディスカッションを行います。

日時

2025年3月7日(金) 12:30開場 13:00開始 18:00終了

開催方式

現地及びZOOMハイブリッド開催  日英同時通訳付き
事前登録が必要です。Peatixからご登録ください。

プログラム・イベント詳細

プログラム
 シンポジウム 
 12:30-13:00 開場/受付
 13:00-13:10 開会挨拶(曽我部真裕 京都大学大学院法学研究科教授)
 13:10-14:10 招待公演1:「私たちは常にサイボーグである」
         シュテファン・ゾルグナー ジョンカボット大学 教授
 14:10-15:10 招待公演2:「民主主義、AI、ヒューマンエンハンスメント」
          マーク・クーケルバーグ ウィーン大学 教授
 15:10-15:30 休憩
 15:30-16:10 日本側の報告「弱いトランスヒューマニズムの視点から見たポストヒューマンの尊厳」
         朱 穎嬌 山口大学経済学部 講師
 16:10-16:25 コメント1 稲谷 龍彦 京都大学大学院法学研究科 教授
 16:25-16:40 コメント2 小久保 智淳 東京大学大学院情報学環 助教
 16:40-16:50 休憩
 16:50-17:50 パネルディスカッション
 17:50-18:00 閉会の挨拶

イベントURL

https://peatix.com/event/4249746

主催

主催:京都大学 曽我部研究室(JSTムーンショット型研究開発事業「目標1 研究開発プロジェクト:アバターを安全かつ信頼して利用できる社会の実現」JPMJMS2215の支援を受けたものです。) 
後援:科学技術社会論学会、情報法制学会、情報ネットワーク法学会

お問い合わせ窓口

Peatixイベントページ下部の連絡先にご連絡ください。

情報提供

小門 穂(大阪大学)

ポスター