概要
令和にはいり、旧優生保護法による強制不妊手術訴訟の判決が陸続する一方、中絶をめぐって、女性の自己決定を否認する条項の存在、避妊ピルや中絶薬の普及の遅れが政治的課題として意識され、生殖補助医療への法的対応が迫られています。
こうした日本社会の現実を踏まえ、本シンポジウムでは、「産む権利/産まない権利――リプロダクティブ・ライツの現在(いま)」に焦点を絞り、三部構成で、リプロダクションをめぐる女性の個人的経験が「政治的問題」であり、規範的な解決が必要であることを明らかにします。
イベント名
産む権利/産まない権利 リプロダクティブ・ライツの現在(いま)
日時
2024年8月4日 14時〜16時半
開催方式
オンライン。要事前登録:8月2日24時締切。
事前登録URL:https://forms.gle/JR4kEvGxhw5gXmq59
プログラム・イベント詳細
開会挨拶 辻村みよ子(東北大学名誉教授、弁護士)
第Ⅰ部 リプロダクティブ・ライツの意義と可能性―理論的フレームワーク構築のために
企画趣旨 糠塚康江(東北大学名誉教授)
1.政治学からのアプローチ 岩本美砂子(三重大学名誉教授)
2.国際人権法からのアプローチ 林陽子(市川房枝記念会理事長、弁護士)
3.憲法学からのアプローチ 建石真公子(法政大学名誉教授)
第Ⅱ部 リプロダクティブ・ライツをめぐる日本の現実―各論的問題
企画趣旨 二宮周平(立命館大学名誉教授)
1.母親になることを強制されない権利
石黒大貴(熊本中央法律事務所弁護士)
2.優生思想によるリプロダクティブ・ライツの剥奪
松原洋子(立命館大学副学長・教授)
3.セクシュアル・マイノリティの家族形成
長村さと子氏(一般社団法人こどまっぷ代表理事)
第Ⅲ部:質疑応答
ファシリテーター 大山礼子
閉会
主催
主催:ジェンダー法政策研究所(GELEPOC)
後援:女性差別撤廃条約実現アクション、国際女性の地位協会、ジェンダー法学会、明治大学ジェンダー法センター
お問い合わせ窓口
ジェンダー法政策研究所事務局(info[at]gelepoc.org)
情報提供
建石真公子(法政大学)