概要

この十数年の間に、iPS細胞などの幹細胞から精子や卵子といった生殖細胞を作成する研究(IVG研究)は大きく進展してきました。それに取り組む研究者たちは、生殖細胞という次世代を作る細胞ができる仕組みの理解を通して生命の不思議に迫ろうとしています。近い将来、ヒトのiPS細胞からの作成もできるようになるかもしれません。だからこそ、いま、「いのち」について、あらためて考えるべき時がきています。
本プロジェクトでは、IVG研究のいまと未来について、多様な関係者とともにそのELSI(倫理的・法的・社会的課題)や進め方を考えることを目的としています。今回のシンポジウムでは、IVGの研究者や医療の専門家を交えて、みなさまと一緒に議論を深めたいと思います。

イベント名称

公開シンポジウム 「みんなで「未来」をどうつくる?-実験室での生殖細胞研究のELSIを考える-」

開催日時

2024年3月11日(月) 14:00 – 17:00

開催場所

秋葉原UDX 4階 UDX GALLERY NEXT1(ライブ配信あり)

プログラム・イベント詳細

14:00 開会
14:00 ご挨拶 唐沢 かおり(RInCA総括、東京大学 大学院人文社会系研究科)
14:10 プロジェクトの紹介 加藤 和人(大阪大学 大学院医学系研究科)
14:25 講演「IVG研究の現状」 林 克彦(大阪大学 大学院医学系研究科)
14:45 講演「精巣組織からの精子産生」 小川 毅彦(横浜市立大学 医学研究科)
15:05 休憩
15:20 プロジェクトの取り組みについて
「市⺠パネルの設立に向けて」古結 敦士(大阪大学 大学院医学系研究科)
「IVG研究のELSIの整理」鹿野 祐介(大阪大学 COデザインセンター)・山下 大輔(大阪大学 大学院医学系研究科)
「生殖補助医療の規制整備に関する議論の整理」村岡 悠子(大阪大学 大学院医学系研究科)
15:55 パネルティスカッション
指定発言:
木村 正(大阪大学 大学院医学系研究科)
パネリスト:
加藤 和人(大阪大学 大学院医学系研究科)
林 克彦(大阪大学 大学院医学系研究科)
小川 毅彦(横浜市立大学 医学研究科)
木村 正(大阪大学 大学院医学系研究科)
苛原 稔(徳島大学 大学院医⻭薬学研究部)
村岡 悠子 (大阪大学 大学院医学系研究科)
16:55 閉会の挨拶 加藤 和人(大阪大学 大学院医学系研究科)

主催・共催

主催:
JST 社会技術研究開発事業「患者市⺠参画に基づくヒト幹細胞由来の生殖細胞研究のELSI対応とガバナンス<G-STEPプロジェクト>」(代表:加藤和人)

お問い合わせ窓口

大阪大学大学院医学系研究科 医の倫理と公共政策学
email: g-step[at]eth.med.osaka-u.ac.jp

情報提供

加藤 和人(大阪大学大学院医学系研究科 医の倫理と公共政策学)

ポスター