概要

 我が国における医学系研究の発展のためには、科学的側面と同時に、倫理的側面の妥当性が十分吟味される必要があります。そのためには、臨床研究および研究倫理審査の支援体制のさらなる充実が不可欠です。また、現在、倫理審査委員会の標準化や認定制度の導入が検討されていますが、倫理審査の現場で遭遇する様々な問題の対応には多くの施設で苦慮しているのが現状です。こうした現状は、各施設で研究倫理に携わる人々が一堂に会し、意見交換する機会に恵まれてこなかったことが大きな一因と考えられます。
 研究倫理を語る会の目的は、医学系研究を支える様々なステークホルダー(研究機関の長・研究者・医療者・研究支援者・研究倫理支援者・CRC・倫理審査委員会委員・倫理審査委員会事務局員・患者・企業等)が一堂に会し、多方面からの討論ができる時間をつくること、そして、臨床研究支援・研究倫理支援に携わる方々の情報共有・意見交換の場を設けることです。
 AMEDではこれまで、RIOネットワークを通じて、研究倫理や研究公正に関する関係者のネットワーキング構築を目指して参りました。今回、RIOネットワークの取組として第9回研究倫理を語る会を共催することにより、医療研究開発の倫理性の向上を目指します。

イベント名称

第9回 研究倫理を語る会

開催日時

令和6年3月2日(土)10時15分~18時00分(予定)

開催場所

東北大学 星陵会館・医学部1号館 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1 東北大学 星陵キャンパス

プログラム・およびイベント詳細

参加をご希望の方は、こちらのサイト内の予約申し込みフォームからお申込みください。
参加申込は2月以降に受付開始予定です。
https://www.amed.go.jp/news/event/20240302_researchethics.html

◆定員:200名(予定)
◆参加費:無料

◆プログラム(予定)
プレナリーレクチャー「医療情報を利活用するための課題とその克服」
シンポジウム①「倫理審査の数は減らせるか?」
シンポジウム②「ヒト幹細胞研究のELSIを考える-IVGからヒト胚モデルまで―」
シンポジウム③「戦略的な倫理委員会・CRBのたたみ方」
シンポジウム④「社会的に弱い立場にある者への特別な配慮をめぐって」
シンポジウム⑤「研究者集団による臨床研究倫理促進に向けた新たな動き」
シンポジウム⑥「研究倫理コンサルタントの育成と実際」
ラウンドテーブル会議①「よろず相談:審査から審査周りの研究機関長の責務事務まで―議事録と議事概要、実施許可事務、オプトアウト方法他、どうしてる?―」
ラウンドテーブル会議②「どう関わってますか?看護研究など医師以外の医療スタッフの倫理審査」
ラウンドテーブル会議③「その研究は本当に「法」や「指針」の対象外?―工学、農学、理学部ほか人文社会科学系学部の倫理審査どうしてる?―」

イベントURL

主催・共催

主催
研究倫理を語る会世話人会

共催
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)

お問い合わせ窓口

研究公正・社会共創課 RIOネットワーク(「研究倫理を語る会」担当)
rionetwork[at]amed.go.jp

情報提供

川崎 唯史(東北大学)

ポスター

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