概要
1980年代以降、日本の生命倫理学・医療倫理学は若い学問として大きな発展を遂げてきた。2000年代に入り、研究倫理や臨床倫理なども独自の領域として展開し、生命倫理学は成熟と多様化の様相を見せている。しかしその一方で、他国に比べて生命倫理関連の法制化は進まず、またCOVID-19対応に関しても生命倫理学が十分なプレゼンスを示さなかったといった批判もある。すでに壮年期を迎えた日本の生命倫理学の健康状態はどう評価すべきなのだろうか。そこで本シンポジウムでは、日本の生命倫理学の「健康診断」を行うことで、現状認識を共有するとともに、日本の生命倫理学の将来について議論を行なう。
イベント名称
日本の生命倫理学の現状と展望
開催日時
2023年12月17日(日) 13時から18時
開催場所
京都大学文学部 第3講義室 (ハイブリッド開催)
プログラム・およびイベント詳細
発表者・発表タイトル:
横野恵 (早稲田大学社会科学部 准教授)
「生命倫理と法のこれまでとこれから」
蔵田伸雄 (北海道大学大学院文学研究院 教授)
「現実と形而上学―哲学的生命倫理学の課題とELSI&RRI(仮)」
高島響子 (国立国際医療研究センター臨床研究センター生命倫理研究室 室長)
「医療機関に勤務する立場から(仮)」
小出泰士 (芝浦工業大学 名誉教授)
「科学的な医療と傷つきやすい人間」
参加を希望される方は、以下のURLよりご登録ください。
https://forms.gle/ZjF5nZBp9BSqdTJn7
主催・共催
主催:科研費研究「欧米諸国の生命倫理に関する基本理念及び運用・制度の法学的、哲学・倫理学的比較研究」(研究代表者:小出泰士)
共催:京都大学大学院文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)
お問い合わせ窓口
info[at]ethics.bun.kyoto-u.ac.jp
情報提供
児玉 聡(京都大学)