イベント名

第2回向精神薬部会「向精神薬と人権―生物医学モデルから人権モデルへ―」

概要

第2回部会は石原孝二先生(東京大学大学院総合文化研究科)をお招きし、下記のとおり開催いたします。

開催日時

2025年11月7日(金) 19時30分~21時

開催方式

Zoomによるオンライン開催

プログラム・イベント詳細

現在のメンタルヘルスケアにおいては、「生物医学モデル」(の偏重)から「人権モデル」への転換が求められつつある*。「生物医学モデル」は、精神的不調に対する診断と投薬による治療に焦点を当てることにより、社会的・環境的要因を軽視するものである。人権にもとづくアプローチを実現するためには、投薬中心の生物医学モデルからの転換をはかる必要がある。副作用・離脱作用に関する説明がほとんどなく、本人の意向が軽視されることも多い現在の向精神薬処方のあり方を変えることも必要だろう。本講演では、人権上問題のある処方の類型と構造を整理するとともに、一定の条件のもとで、向精神薬の減薬・中止を行う「脱処方」が処方医の倫理的義務となることについて述べる。 (本研究はJSPS科研費JP25K03802の助成を受けている。)

* WHO. (2021). Guidance on community mental health services: Promoting person-centred and rights-based approaches.(日本語翻訳版「地域精神保健ガイダンス 本人中心の権利にもとづくアプローチ」特定非営利活動法人自律支援センターさぽーと発行、2025年. https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/341648/9789240025707-jpn.pdf

以下より前日までに登録必須。参加URLは前日に送信します。 https://forms.gle/2pJ33EuRGqVacpbi8

*本部会で話題を提供したい人・部会で検討したいテーマを随時募集します。アイディアを歓迎します。

主催

日本生命倫理学会「向精神薬の適正使用と生命倫理」部会

お問い合わせ窓口

お問い合わせ:栗原千絵子
chieko.kurihara@nifty.ne.jp

情報提供

栗原千絵子(臨床評価刊行会)