概要

 長寿社会が進展し、慢性臓器不全を有する高齢患者が増加するなか、緩和ケアとACPの役割が一層重要性を増しています。
 慢性呼吸不全を抱える本人は現在の症状に対応するための治療を受けつつ、家族等と医療・ケアチームとともに、将来の医療・ケアについて話し合いを繰り返すACP(advance care planning)を行うことが重要とされています。しかし、どのようにACPの対話を開始し、そして進めるべきか、何をどのように話し合うべきか、その具体的な方法はまだ多くの医療・ケア従事者にとって困難な課題となっています。また、長期におよぶことの多い慢性呼吸不全のプロセス全体において適切な緩和医療が必要とされますが、この分野における緩和医療はまだ確立されているとはいえません。
 今回のシンポジウムでは参加者みなさまと共に臨床現場における問題を解決するための道を探り、実現につないで参りたいと思っております。ご一緒にお考えいただければ幸いです。

イベント名称

シンポジウム「呼吸不全の在宅緩和医療とACPの役割」

開催日時・場所

◆日時:2022年3月6日(日)午後1時~5時

◆場所:オンラインと対面会場(名古屋大学鶴友会館)

プログラム・イベント詳細

◆プログラム

【開会挨拶】
葛谷雅文 名古屋大学 医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学分野

【趣旨説明】 座長
三浦久幸 国立長寿医療研究センター 在宅医療・地域医療連携推進部
会田薫子 東京大学 人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座

【講演】
山中崇 東京大学 医学系研究科 在宅医療学講座
「国内の呼吸不全の在宅緩和医療の実態」

山口泰弘 自治医科大学附属さいたま医療センター 呼吸器内科
「呼吸不全の在宅緩和医療の新たな指針」

平原佐斗司 東京ふれあい医療生活協同組合 研修・研究センター
「末期認知症の肺炎の緩和ケア指針」

竹川幸恵 大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター
「非がん呼吸器疾患患者がその人らしく生き抜くための看護ケア」

西川満則 国立長寿医療研究センター 緩和ケア診療部
「末期呼吸不全のACP」

平川仁尚 名古屋大学 医学系研究科 国際保健医療学・公衆衛生学
「Withコロナ時代のACP」

【コメント】
石垣靖子 北海道医療大学
清水哲郎 岩手保健医療大学

【質疑】

【閉会挨拶】
荒井秀典 国立長寿医療研究センター 理事長

司会:早川正祐 東京大学 人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座

イベントURL

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/ja/event/220306.html

主催・共催

一般社団法人 日本老年医学会
AMED研究班「呼吸不全に対する在宅緩和医療の指針に関する研究」(研究代表者:三浦久幸)
東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座

本イベントのお問い合わせ

東京大学 死生学・応用倫理センター 上廣講座: eventdls[at]l.u-tokyo.ac.jp

情報提供

会田 薫子(東京大学

イベントポスター等

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ポスター:220306-poster