大会長 柘植あづみ(明治学院大学)
風薫る季節、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類感染症にされ、マスクをはずした人の行き交う姿が急に増えました。この3年間の大会開催校と実行委員会のご苦労に感謝しながら、今年もまだ楽観できないぞと戒めながら、第35回大会の大会長としてのご挨拶を申し上げます。
今大会のテーマは 「生き延びる」ための生命倫理学 です。生き延びたい、生き延びて欲しい、という希望はさることながら、SDGsで頻繁に引用され(手垢にまみれたというと語弊がありますが)「誰一人取り残さない」という決意の重要さと困難さを噛みしめながら、生き延びる努力をしなければならない事態を恐れ、避けるための努力に必要な智恵と努力の必要性をあらためて思いながら、実行委員で話し合ってこのテーマに決めました。学問領域、職域が多様な人々が集い、問題意識を共有し、議論できる本年次大会が有意義なものにすべく、実行委員一同で準備をすすめております。
今年次大会は全面的に対面開催を予定しています。明治学院大学には二つのキャンパスがありますが、大会は白金キャンパスで行います。品川・目黒からバスで10分程度、あるいは地下鉄白金台駅(南北線・都営三田線)か高輪台駅(都営浅草線)から徒歩10分程度のところに位置します。念のためお断りしておきますが、シロカネという地名から想像されるお洒落なレストランやブティックのある地域からは離れており、近隣の飲食店は少なく、比較的近くにあるホテルや結婚式場の週末ランチは予約がないと入れません。
師走の忙しい時期に足を運んでいただくのは恐縮ですが、貴重な交流の場になるにはみなさまのご協力が欠かせません。多くの一般演題、公募シンポジウム、公募ワークショップのお申込みをお願いします。(募集期間 2023年5月18日から7月10日)
12月初旬の学内は、降誕祭を迎える準備が整い、クリスマスツリー、リースなども皆様を歓迎してくれると思います。心よりご参加をお待ちしております(参加登録は9月以降にご案内します)。