大会テーマ
ヘルスヒューマニティーズと生命倫理
ご挨拶
歴史ある日本生命倫理学会の第37回年次大会長を仰せつかりました岩手保健医療大学の三浦靖彦でございます。私は内科系の臨床医で、腎臓疾患、特に透析医療を専門として活動中に生命倫理・臨床倫理に触れ、以来30年以上にわたり、医療現場における倫理的問題点について関わり、多くの医療・介護関係の方々に倫理的視点の大切さを伝えてまいりました。しかし、自身が医学部出身で、医学についての勉強しかしてこなかったことにより、視野が狭いことに気が付きはじめた折に、米国でメディカルヒューマニティーズという分野が起こり、医療系の知識だけでなく、人文学、哲学、社会学なども学ぶ必要があるという動きを知り、一時は留学をしてでも学びたいと思った時期もありましたが、残念ながら、その機会を得るには至りませんでした。それから20年近くが経過した2024年に、ヘルスヒューマニティーズの講演を国内で聞く機会があり、自分の求めていたものはこれであったと確信した次第です。その出来事から数週間後に、本学会年次大会長のご推薦をいただき、天命と思い、大会テーマを「ヘルスヒューマニティーズと生命倫理」とすることを前提にお引き受けさせていただいたという次第でございます。したがって、私自身がヘルスヒューマニティーズに精通しているわけではなく、この機会に、ヒトの健康・ウェルビーイングを考えるうえで、ヘルスヒューマニティーズの概念がどのように関わっているのか、そして、領域を超えた多くの方々が、どのように連携して関わっていくべきかを日本生命倫理学会の会員の皆様と一緒に考える機会にしたいと思っておりますので、どうぞ、奮ってのご参加をお待ちしております。
会場の盛岡市民文化ホールおよび岩手保健医療大学は、JR盛岡駅前でアクセスも良好ですので、皆様のご参加を心よりお待ちしています。
大会長 三浦靖彦(岩手保健医療大学)
実行委員長 中澤栄輔(東京大学)
会期
対面開催:2025年11月22日(土)・23日(日)
会場
盛岡市民文化センター(マリオス)小ホール
アクセスマップ https://www.mfca.jp/shiminbunka/access
岩手保健医療大学
アクセスマップ https://www.iwate-uhms.ac.jp/access/
ダウンロード
準備中