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日本生命倫理学会代表理事就任のご挨拶

生命倫理に普遍的な原理は存在するものではなく、それを受容する文化・社会の影響を受けて変化します。したがってますます多様化する生命倫理の問題は、単に医学・医療の問題に止まらず、哲学・倫理学、法学、宗教・社会科学の総合的な面から学際的に文化的な脈絡の下に研究されなければなりません。


fujii.jpg日本生命倫理学会第6期代表理事・会長 藤井正雄(ふじい・まさお) 21世紀の幕開けは「生命倫理」の時代を告げるものになっています。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は「生命倫理と人権に関する一般宣言」が2005年10月10日に総会で採択され、引き続いて12月15日から3日間「第12回ユネスコ国際生命倫理委員会」(IBC)が上智大学を会場にして日本で開催されました。国際生命倫理委員会は、既に1997年11月11日に採択された「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」、2003年10月16日の「ヒト遺伝子情報に関する国際宣言」に続く第3弾です。2005年の宣言は前文と28条からなり、患者のインフォームドコンセントに基づく医療、倫理委員会の設置、バイオテロの防止、生命倫理教育の促進などを謳っています。

医療技術の進歩は目覚ましく、その研究成果は国内で規制してもたちまちのうちに国境を越して世界中に広がっていく一方、さまざまな問題を齎しました。例えば生殖・移植・再生医療の問題から生命はいつ始まりいつ終わるのか、生命とはなにか、生命の人工操作はどこまで可能か、の問題が提起されています。その解決は容易ではありません。生命倫理に普遍的な原理は存在するものではなく、それを受容する文化・社会の影響を受けて変化します。したがってますます多様化する生命倫理の問題は、単に医学・医療の問題に止まらず、哲学・倫理学、法学、宗教・社会科学の総合的な面から学際的に文化的な脈絡の下に研究されなければなりません。

本学会は1988年11月に設立されてから18年を超え発展の一途をたどり、会員も1300人を超えました。

さ て、2005年10月の新理事による役員選挙で第6期代表理事・会長に選出されました。向こう3年間の任期を、星野一正・坂本百代・中谷瑾子・青木清の歴代会長のご指導の下に会員皆さんが築き上げてきました路線を維持すると共に、会員諸氏のために生命倫理の情報基地としてさらなる発展をしますように努めて参りますので、何卒宜しくご協力のほど願い申し上げます。

(2005年12月12日)

(日本生命倫理学会・第6期代表理事・会長 藤井正雄)


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